PCR法とは
動物、植物、菌、ウイルスなど生物はそれぞれ固有の遺伝子(DNAもしくはRNA)を持っています。逆にいえば、遺伝子の配列を測定できればその遺伝子を持つ生物を特定することができます。
PCR(Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)法とは、DNA配列上の特定の領域(目的領域)を高感度検出が可能になるように増幅させる方法です。
リアルタイムPCRとは
PCR法により目的領域の増幅量をリアルタイムに測定し、目的DNAの有無と定量を行います。
リアルタイムPCR装置を用い、目的領域を検査する試料を高温・低温の2温度域を往復させることでDNAの特定の領域(目的領域)が1サイクルごとに2倍、4倍・・・と指数関数的に増幅します。これにより元々僅かにしか存在しなかったDNAも測定が可能になるまで増幅させることができます。
PCR装置の小型化で広がる現場での利用
これまでのPCR装置は大型で、検査に時間がかかり、また高価なため、誰にでもどこででも扱えるものではありませんでした。iCATが販売するPicoGene PCR1100は、PCR装置をモバイルタイプに小型化し、かつ高速検査を実現しました。場所を選ばず高感度な遺伝子(DNA)の検出が可能になりました。